嘘の続きは
「真紀に俺たちのことはほっとけって言っても聞かないだろうしな。あの重度のシスコンには。おまけに婿までシスコン化しやがって。サプライズディナーの後でいい雰囲気に持って行ってプロポーズしろってことなんだろ。俺は俺で考えているのに、余計なお世話だ」
はあ、と真島さんの口からため息が零れる。
私が顔色をなくしていることに気がつき「朋花は何にも気にするな」
と笑う。
気にしないとかそんなの無理だから。
「いい、とにかく今夜はご馳走になろう。せっかくの有名シェフの特別コースなんだから」
「でも」
私は泣きそうになった。
私のプロポーズがまだなんて話をしたせいで真島さんの仕事の邪魔をしてしまったなんて。
私がプロポーズはされてないなんて真紀に言ったせいで真島さんが出張を切り上げざるを得ないような状況になってしまったのだから。
真紀は姉として妹の私に気をつかってくれたのだろうから真紀に文句など言えるはずもない。
どうしてプロポーズがまだだなんて言っちゃったんだろう・・・。
「真紀にしたらこれくらいのことに対応できなきゃ朋花はあげられないとか思ってるんだろうよ。シンガポールの仕事は切り上げたわけでも投げ出してきたわけでもないから。きちんとやることはやって残務だけ部下に頼んだ。気にするな」
「気にするよ。私のせいで真島さんと社員さんに迷惑かけて」
本当に私ってダメダメだ。
「朋花、本当にお前は気にしなくていい。そもそも真紀はああいう性格だし、俺がプロポーズしてないのも事実だし」
「だからって」
「いいか、よく聞け。もともと明日の午前には帰国の予定だった。それが半日早くなっただけだ。この世界予定変更なんて普通だし、それに対応できないほど俺のこと仕事が出来ない能無しとでも思ってるわけ?」
「そんなはずないじゃない!」
「だったら、安心して。超有名な丸山シェフの料理、食べてみたかったんだろ?せっかくだから美味しく頂くことにしようぜ」
はあ、と真島さんの口からため息が零れる。
私が顔色をなくしていることに気がつき「朋花は何にも気にするな」
と笑う。
気にしないとかそんなの無理だから。
「いい、とにかく今夜はご馳走になろう。せっかくの有名シェフの特別コースなんだから」
「でも」
私は泣きそうになった。
私のプロポーズがまだなんて話をしたせいで真島さんの仕事の邪魔をしてしまったなんて。
私がプロポーズはされてないなんて真紀に言ったせいで真島さんが出張を切り上げざるを得ないような状況になってしまったのだから。
真紀は姉として妹の私に気をつかってくれたのだろうから真紀に文句など言えるはずもない。
どうしてプロポーズがまだだなんて言っちゃったんだろう・・・。
「真紀にしたらこれくらいのことに対応できなきゃ朋花はあげられないとか思ってるんだろうよ。シンガポールの仕事は切り上げたわけでも投げ出してきたわけでもないから。きちんとやることはやって残務だけ部下に頼んだ。気にするな」
「気にするよ。私のせいで真島さんと社員さんに迷惑かけて」
本当に私ってダメダメだ。
「朋花、本当にお前は気にしなくていい。そもそも真紀はああいう性格だし、俺がプロポーズしてないのも事実だし」
「だからって」
「いいか、よく聞け。もともと明日の午前には帰国の予定だった。それが半日早くなっただけだ。この世界予定変更なんて普通だし、それに対応できないほど俺のこと仕事が出来ない能無しとでも思ってるわけ?」
「そんなはずないじゃない!」
「だったら、安心して。超有名な丸山シェフの料理、食べてみたかったんだろ?せっかくだから美味しく頂くことにしようぜ」