嘘の続きは
後日、真紀のサブマネージャーに別の袋に入れかえたそれを手渡し「これ、大事なものなので確実に真島さんに渡してくださいね」とお願いした。
サブマネージャーは「真島さんの昇進祝いですね」と勘違いして人のいい笑顔を見せた。
昇進祝い?首を傾げそうになり、慌てて笑顔を浮かべて「そうです」と言えば
「管理職に昇進なんて僕たちも嬉しくて」とサブマネージャーは本当に嬉しそうな顔をした。
昇進ね。真紀を売れっ子女優に育てた功績が上層部にでも認められたのだろうか。
「直接渡されたらいかがですか?朋花さんからなら真島さん喜びますよ。さすがに管理職になってからは事務所にいる時間が増えましたから会いに行ってはどうですか」
サブマネは笑顔でその方が真島さんが喜ぶと繰り返した。
冗談じゃない。直接なんてとんでもない。
ひきつりそうになる顔を懸命に隠して
「私は社会人の仲間入りしたばかりで時間に余裕がなくて。しかも配属先が受付になっちゃったんです。休日もマナー本読み返してお茶出しの練習をしたり忙しくて・・・」と言えば
「そっかー、残念だけど仕方ないですね」とやっと納得してくれた。
「ではお任せください」とサブマネージャーは胸を叩いていたからあれはあの男の元に無事に戻っただろう。
プレゼントを受け取らず返したことで私の気持ちも伝わったと思う。
あなたのことはもういいです。
だから私のことも忘れてくれて大丈夫です。
真紀が芸能界を引退しない限りあのオトコとの縁を完全に切ることはできないだろう。
だから私はあの男の存在を心の奥に封印し極力近付かないことにしたのだ。
サブマネージャーは「真島さんの昇進祝いですね」と勘違いして人のいい笑顔を見せた。
昇進祝い?首を傾げそうになり、慌てて笑顔を浮かべて「そうです」と言えば
「管理職に昇進なんて僕たちも嬉しくて」とサブマネージャーは本当に嬉しそうな顔をした。
昇進ね。真紀を売れっ子女優に育てた功績が上層部にでも認められたのだろうか。
「直接渡されたらいかがですか?朋花さんからなら真島さん喜びますよ。さすがに管理職になってからは事務所にいる時間が増えましたから会いに行ってはどうですか」
サブマネは笑顔でその方が真島さんが喜ぶと繰り返した。
冗談じゃない。直接なんてとんでもない。
ひきつりそうになる顔を懸命に隠して
「私は社会人の仲間入りしたばかりで時間に余裕がなくて。しかも配属先が受付になっちゃったんです。休日もマナー本読み返してお茶出しの練習をしたり忙しくて・・・」と言えば
「そっかー、残念だけど仕方ないですね」とやっと納得してくれた。
「ではお任せください」とサブマネージャーは胸を叩いていたからあれはあの男の元に無事に戻っただろう。
プレゼントを受け取らず返したことで私の気持ちも伝わったと思う。
あなたのことはもういいです。
だから私のことも忘れてくれて大丈夫です。
真紀が芸能界を引退しない限りあのオトコとの縁を完全に切ることはできないだろう。
だから私はあの男の存在を心の奥に封印し極力近付かないことにしたのだ。