嘘の続きは
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「朋花~お願い。本当に困ってるの」
姉が泣き付いてきたのが1年前。
自由奔放な姉にしては珍しい態度だったからどうしたのかと気になって姉の顔を見に行ってしまったのが運のつき。
「私ね、好きな人ができたのよ」
姉のマンションに行くと開口一番そう言われた。
そう来たか。
「・・・で?」
「あら、”で?”ってひどくない?姉がプライベートで困ってるのに」
真紀は口をとがらせぷりぷりと怒り出した。
ブラックレザーのソファーにもたれて白いシルクのキャミソールドレスを着た真紀はすっぴんでも本当に綺麗だ。
スクリーンから飛び出してきたような姿に見慣れたはずの私も目を瞬いてしまうほど。
でも、その性格にちょっと問題があるのだけれど。
ちょっと?いや、かなりか。
悪戯好きの彼女は周りを翻弄して楽しむ悪癖がある。私なんて何度振り回されてきたことか。
「お姉ちゃん、今までだって好きな人ならいたじゃない。なんで今さらわざわざそんなことで呼び出すのよ」
週刊誌で知る限り、姉の恋愛話は主演映画の公開と主演ドラマの放送の度に定期的に飛び出している。
それらのほとんどは話題作りのもので本物の恋愛はごくわずかだということも知っているけど、あえて口には出さないでおいた。
「朋花~お願い。本当に困ってるの」
姉が泣き付いてきたのが1年前。
自由奔放な姉にしては珍しい態度だったからどうしたのかと気になって姉の顔を見に行ってしまったのが運のつき。
「私ね、好きな人ができたのよ」
姉のマンションに行くと開口一番そう言われた。
そう来たか。
「・・・で?」
「あら、”で?”ってひどくない?姉がプライベートで困ってるのに」
真紀は口をとがらせぷりぷりと怒り出した。
ブラックレザーのソファーにもたれて白いシルクのキャミソールドレスを着た真紀はすっぴんでも本当に綺麗だ。
スクリーンから飛び出してきたような姿に見慣れたはずの私も目を瞬いてしまうほど。
でも、その性格にちょっと問題があるのだけれど。
ちょっと?いや、かなりか。
悪戯好きの彼女は周りを翻弄して楽しむ悪癖がある。私なんて何度振り回されてきたことか。
「お姉ちゃん、今までだって好きな人ならいたじゃない。なんで今さらわざわざそんなことで呼び出すのよ」
週刊誌で知る限り、姉の恋愛話は主演映画の公開と主演ドラマの放送の度に定期的に飛び出している。
それらのほとんどは話題作りのもので本物の恋愛はごくわずかだということも知っているけど、あえて口には出さないでおいた。