嘘の続きは
ラルゴのメンバーがカーペット上を一歩踏み出す毎に歓声が大きくなる。
タカトとヒロトを他のスタッフに任せて俺はユウキのガードに回る。
警戒しながら人垣の中に目をやっても朋花や姫の姿を確認することはできず。
二人の居場所を確認できぬまま階段を上りきって会場内に入ると、すぐにタカトが近づいてきた。
「果菜は向かって右側、目立たない関係者入口ドア近くにいました。真紀の妹も一緒です。とりあえず無事な様子ですが早目に捕獲お願いします」
それと同時に俺のインカムから外に配置していたスタッフの声が聞こえてくる。
「専務、姫を見つけました。Cブロック5番関係者専用出入り口前です。真紀さんの妹さんも一緒です」
どうやらタカトには月の姫センサーというものでもついているのか、あの人数と喧騒の中でいつ見つけたのだろうかという早業で姫の居場所を特定したのだ。
「わかった、俺が向かう」とタカトに目で合図しつつすぐさまCブロック方向に向かうべく足を動かした。
タカトとヒロトを他のスタッフに任せて俺はユウキのガードに回る。
警戒しながら人垣の中に目をやっても朋花や姫の姿を確認することはできず。
二人の居場所を確認できぬまま階段を上りきって会場内に入ると、すぐにタカトが近づいてきた。
「果菜は向かって右側、目立たない関係者入口ドア近くにいました。真紀の妹も一緒です。とりあえず無事な様子ですが早目に捕獲お願いします」
それと同時に俺のインカムから外に配置していたスタッフの声が聞こえてくる。
「専務、姫を見つけました。Cブロック5番関係者専用出入り口前です。真紀さんの妹さんも一緒です」
どうやらタカトには月の姫センサーというものでもついているのか、あの人数と喧騒の中でいつ見つけたのだろうかという早業で姫の居場所を特定したのだ。
「わかった、俺が向かう」とタカトに目で合図しつつすぐさまCブロック方向に向かうべく足を動かした。