嘘の続きは
騒ぎが起こることであたふたする俺とタカトを見て面白がるつもりだったのか、LARGOのファンの中にいる”月の姫のアンチ派”の奴らに姫の真の姿を見せてやりたかったのか。それは真紀に聞かなくてはわからない。
聞いたとしてもはぐらかされるだけだから聞く気はないが。
「本当に申し訳ありません。軽率でした。ご迷惑をおかけしました」
姫が朋花の隣で俺に頭を下げる。
「いいえ、ご無事で何よりですよ」
俺は苦笑した。真紀に振り回されているだけであってタカトも俺も彼女たちに怒っているわけじゃない。
「果菜さんに何かあったらタカトがどうなってしまうか考えただけでもぞっとします」
と言えば姫は身に覚えがあったのか小さく息を呑んでいた。
「あの時は・・・いえ、あの時も本当にご迷惑をおかけしました。あれ以来スマホの電源は落としてません。ちゃんと連絡取れるようにしてありますから」
また頭を下げる姫に俺はクスリと笑った。
彼女は少し前タカトとすれ違いからケンカをし、地方に行っていたタカトと連絡を絶った。
たった一晩のことだったのだけど姫を溺愛するタカトにとっては大きな問題で事務所スタッフを巻き込んでの大騒ぎになったという出来事があったのだ。
聞いたとしてもはぐらかされるだけだから聞く気はないが。
「本当に申し訳ありません。軽率でした。ご迷惑をおかけしました」
姫が朋花の隣で俺に頭を下げる。
「いいえ、ご無事で何よりですよ」
俺は苦笑した。真紀に振り回されているだけであってタカトも俺も彼女たちに怒っているわけじゃない。
「果菜さんに何かあったらタカトがどうなってしまうか考えただけでもぞっとします」
と言えば姫は身に覚えがあったのか小さく息を呑んでいた。
「あの時は・・・いえ、あの時も本当にご迷惑をおかけしました。あれ以来スマホの電源は落としてません。ちゃんと連絡取れるようにしてありますから」
また頭を下げる姫に俺はクスリと笑った。
彼女は少し前タカトとすれ違いからケンカをし、地方に行っていたタカトと連絡を絶った。
たった一晩のことだったのだけど姫を溺愛するタカトにとっては大きな問題で事務所スタッフを巻き込んでの大騒ぎになったという出来事があったのだ。