嘘の続きは
今夜は果菜さんと二人で琉球料理を食べに行く約束になっているのだ。
彼女はいい意味で予想外の性格の持ち主だ。
癒し系美人かと思ったら少し違うところもかなりツボ。
初対面で感じた彼女への偏見などとっくにどこかに吹き飛んでしまっていた。
守られているだけだなんてとんでもない。
おっとりしているのかと思えば大胆な行動をしてあのタカトを振り回して、クールなタカトをハラハラさせているらしい。
彼女は早々に私の元々の性格を見抜き私の付けていた仮面をあっさりとはがしてしまった。おかげで彼女の前での私は完全に素だ。
今は会社のラウンジでだけでなく彼女の前でも仮面を外すことができている。
自然体に戻った自分はラクチンで私はもう彼女なしではいられない。
それほど果菜ちゃんの虜である。
ああ、タカトよりも私が先に果菜ちゃんと出会いたかった。そうすれば果菜ちゃんを私のモノにできたのにーーーって冗談が言えるくらい私は果菜ちゃんが好き。
タカトが果菜ちゃんにハマる気持ちがよくわかる。