飴
記憶
・・・ザーザーと、雨の降る音が聞こえた。
まだ、目の前がぼやっとしていて
よく分からないが、ここは病室?
「おかあさん!ねーね目あけたよー!」
ねー・・・ね?
「りんか?・・・りんか!!!」
この声は、お母さんだ・・・
そこで、意識がはっきりした。
「りんか!大丈夫?!本当に心配したんだから」
目の前で、お母さんが涙を流しながら喜んでいる
私は、状況が読み込めなかったが
体を動かそうとすると右腕に激痛がはしった
「・・・う、・・・いたい」
「ダメよ、そんな急に動いたら」
私は自分の身に何が起こったのか
なぜ、病室にいるのか
まったくわからなかった。