記憶


・・・ザーザーと、雨の降る音が聞こえた。


まだ、目の前がぼやっとしていて
よく分からないが、ここは病室?

「おかあさん!ねーね目あけたよー!」

ねー・・・ね?

「りんか?・・・りんか!!!」

この声は、お母さんだ・・・
そこで、意識がはっきりした。

「りんか!大丈夫?!本当に心配したんだから」

目の前で、お母さんが涙を流しながら喜んでいる
私は、状況が読み込めなかったが

体を動かそうとすると右腕に激痛がはしった

「・・・う、・・・いたい」

「ダメよ、そんな急に動いたら」

私は自分の身に何が起こったのか
なぜ、病室にいるのか
まったくわからなかった。


< 1 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop