飴
教室に入ると、みんなが声をかけてくれた。
「りんかちゃん!大丈夫なの!!?」
「おい、りんか大丈夫かよ?」
2組のみんなは、
南先生がとてもいい先生というのもあり
みんな仲が良く、とてもいいクラスだ。
「おい、りんかー、お前何してるんだよ。
おっちょこちょいにも程があるぞぉー」
かえでが、頭にっポンと手をのせてきた。
「ごめんなさーい。」
軽くあやまったあと、
クラスのみんなが静まりかえった。
南先生が、ガラガラっとドアを開けた。
「みんなぁー!おはよーう!!」
「せーんせーい!おはよー」
「おはよーございまーす」
「っちーす」
「一ノ瀬ー!、ちょっと来てくれないかー?」
なんの話しだろう?
「はーい」
「一ノ瀬、事故の日のことは思い出せたか?」
「それがその日のことはやけに思い出せなくって」
「・・・はやく、思い出せるといいな、」
先生の表情が少しだけ暗くなった。
「そうですよね、また気をつけないと
事故にあっちゃうかもしれないし」
「あ、連絡が遅れていたが
今日は、急に職員会議が入って、
帰る時間、はやまるからな!」
「はーい」
・・・いつもより、先生やクラスのみんなに違和感を感じる・・・久しぶりだから・・・かな??