秘密の出産が発覚したら、クールな御曹司に赤ちゃんごと愛されています
「そうか……。なんか、俺……最悪だな」
「え?」
「友里を妊娠させておいて、何も知らずにのうのうと生きてた。むしろ友里に捨てられたと思って、逆恨みしていたんだぜ。格好悪すぎるよ」
落ち込む直樹は、背もたれに体を預けてため息を漏らした。
「なぁ、友里。これから一緒に住めないか? 一緒に住んだら、友里のことをもっと助けられると思うんだ」
「ええ……?」
「大人の手がもう一つあれば、少しは楽になるんじゃないか? 本当なら生まれる前からずっと一緒にいたかったけど、それはもう叶わない。だったらこれからの時間を俺にも共有させて」
直樹……。
彼の真剣な表情と優しい声に心を揺さぶられる。私たちのことを考えてそう言ってくれていることが伝わってくるけど、本当にそれでいいのかという不安が拭いきれない。
「だめだよ。私の身勝手で産んだのに、あなたを巻き込むわけにはいかない。小野寺くんには小野寺くんの人生が――」
「樹里の父親は俺だ。それは揺るがない事実だろ。自分の子どもと一緒にいられないなんて、これ以上辛いことはない。それに……友里の傍にいたい」
「え?」
「友里を妊娠させておいて、何も知らずにのうのうと生きてた。むしろ友里に捨てられたと思って、逆恨みしていたんだぜ。格好悪すぎるよ」
落ち込む直樹は、背もたれに体を預けてため息を漏らした。
「なぁ、友里。これから一緒に住めないか? 一緒に住んだら、友里のことをもっと助けられると思うんだ」
「ええ……?」
「大人の手がもう一つあれば、少しは楽になるんじゃないか? 本当なら生まれる前からずっと一緒にいたかったけど、それはもう叶わない。だったらこれからの時間を俺にも共有させて」
直樹……。
彼の真剣な表情と優しい声に心を揺さぶられる。私たちのことを考えてそう言ってくれていることが伝わってくるけど、本当にそれでいいのかという不安が拭いきれない。
「だめだよ。私の身勝手で産んだのに、あなたを巻き込むわけにはいかない。小野寺くんには小野寺くんの人生が――」
「樹里の父親は俺だ。それは揺るがない事実だろ。自分の子どもと一緒にいられないなんて、これ以上辛いことはない。それに……友里の傍にいたい」