秘密の出産が発覚したら、クールな御曹司に赤ちゃんごと愛されています
「だからせめてこれからは、そんな想いをさせたくない。もう俺のことを求めていないかもしれないけど、それでも……俺は友里と樹里と一緒にいることを諦めたくないし、ふたりを守りたい」
私たちが愛し合っていたことは事実だけど、それは過去の話。
お互いに長い時間を経て今に至るから、気持ちに変化があって当然。
けれど直樹は私と樹里を大切に感じてくれて、愛情を持とうとしてくれている。
その優しさに心が熱くなっていくのを感じる。
「俺は今でも友里が好きだ。別れてからもずっと想ってた。友里以外に本気で好きになる人は現れなかった」
「小野寺くん……」
まさかそんなふうに想ってくれているなんて思っていなかったので、驚いて彼のほうを見る。
流れていた涙を見せてしまい、彼はそっと手を伸ばして頬に流れる涙を拭ってくれた。
「友里にはもうそんな感情はないかもしれない。ずっと好きだったなんて聞いたら、俺を警戒するかもしれないとも思ったけど……友里が目の前にいたら、言わずにはいられなかった」
私の頬を撫でる手が温かい。
私たちが愛し合っていたことは事実だけど、それは過去の話。
お互いに長い時間を経て今に至るから、気持ちに変化があって当然。
けれど直樹は私と樹里を大切に感じてくれて、愛情を持とうとしてくれている。
その優しさに心が熱くなっていくのを感じる。
「俺は今でも友里が好きだ。別れてからもずっと想ってた。友里以外に本気で好きになる人は現れなかった」
「小野寺くん……」
まさかそんなふうに想ってくれているなんて思っていなかったので、驚いて彼のほうを見る。
流れていた涙を見せてしまい、彼はそっと手を伸ばして頬に流れる涙を拭ってくれた。
「友里にはもうそんな感情はないかもしれない。ずっと好きだったなんて聞いたら、俺を警戒するかもしれないとも思ったけど……友里が目の前にいたら、言わずにはいられなかった」
私の頬を撫でる手が温かい。