秘密の出産が発覚したら、クールな御曹司に赤ちゃんごと愛されています

「なお、き……待って……」

 気持ちが高ぶっているのは同じだ。欲しい気持ちも同じだけども、このまま先に進んでいいか迷ってしまう。

「これ以上は……」

 樹里が起きてしまうかもしれないし、それに――

「私……昔みたいな体じゃ、ないし……」

 妊娠して明らかに私の体は変化した。妊娠線が残っているから、綺麗とは言い難いお腹になってしまったし、それに胸だってあの頃みたいじゃない。

 引く手あまたな直樹が見てきた女性の体たちと比べられたら、恥ずかしくて死んでしまいそう。傷つきたくない一心で、拒んでしまう。

「そんなこと気にしてるの?」
「だって……」
「じゃあ、俺はいつまでも友里を抱くことはできないの?」

 服の上から撫でてくる手は止まることなく動き続ける。そのたびにビクンと反応してしまって、体は完全に火がつきそうになっている。

「俺は友里の全部が好きだ。どんな体だろうと欲情するし、好きな気持ちは変わらない。友里は、俺が欲しくない?」
「う……」
 
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