秘密の出産が発覚したら、クールな御曹司に赤ちゃんごと愛されています
21.捜索
コンシェルジュカウンターの方に向かうと、先程電話対応してくれたらしき人物が立っている。
彼女は夜の時間帯に勤務しているコンシェルジュで、俺が帰宅する時間帯にいつもいる五十代くらいの落ち着いた女性だ。
「小野寺さま、おかえりなさいませ」
礼儀正しく頭を下げる彼女に近づいていく。
「あの……変なことを聞いて申し訳ないのですが、今日、松岡さんと交代のとき、どんな様子でした?」
「様子……ですか。ええと、今日は交代の時間に松岡さんがいなくて……置き手紙だけ残されていて顔を合わせていないんです」
「置き手紙?」
いつもはこんなことはないのですが――と、彼女の不審に思っている様子だ。
「すみません、その手紙を見せてもらえませんか?」
どうしてそんなことを言うのだろうと不審に思った彼女に、俺たちが恋人関係であることを伝える。その上で帰ってこないのだと告げると納得してくれた。
「……こちらです」
【今日は体調が悪いので、少し前に上がらせてもらいました。すみません。特に引継ぎ事項はありません】
彼女は夜の時間帯に勤務しているコンシェルジュで、俺が帰宅する時間帯にいつもいる五十代くらいの落ち着いた女性だ。
「小野寺さま、おかえりなさいませ」
礼儀正しく頭を下げる彼女に近づいていく。
「あの……変なことを聞いて申し訳ないのですが、今日、松岡さんと交代のとき、どんな様子でした?」
「様子……ですか。ええと、今日は交代の時間に松岡さんがいなくて……置き手紙だけ残されていて顔を合わせていないんです」
「置き手紙?」
いつもはこんなことはないのですが――と、彼女の不審に思っている様子だ。
「すみません、その手紙を見せてもらえませんか?」
どうしてそんなことを言うのだろうと不審に思った彼女に、俺たちが恋人関係であることを伝える。その上で帰ってこないのだと告げると納得してくれた。
「……こちらです」
【今日は体調が悪いので、少し前に上がらせてもらいました。すみません。特に引継ぎ事項はありません】