秘密の出産が発覚したら、クールな御曹司に赤ちゃんごと愛されています

『いいわよ、見ても。その代わり、緊急の場合は警察を呼んで。あなただけで対応をしないでね』
「分かっています。危険なことはしません」
『じゃあ、スタッフに電話を代わって。指示をするわ』

 感謝の言葉を述べて、スタッフへ電話を渡した。とりあえず許可をしてもらえて、本当によかったと安堵のため息が漏れる。

 しかしここからが大変だ。

何十台もある監視カメラの映像を確認して、友里がどこに行ったのか調べなければならない。

 コンシェルジュカウンターから、必ず離れた時間があるはずだ。そのときに、どこに行ったのか。
外なのか、中なのか。

 それを確かめるため、俺はスタッフと共に、管理室という普段は使用していないという鍵のかかった部屋へ向かうことになった。
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