秘密の出産が発覚したら、クールな御曹司に赤ちゃんごと愛されています

「次に会えたら、絶対に告白しようと決めていたんだ。もう後悔したくない」

信じられないないような言葉ばかりで、すぐに喜べないでいる。なのに胸はうるさいほどに高鳴って慎重にならなきゃと思う心を乱してくる。

嘘……だよね。
でも小野寺くんは冗談でこんなことを言う人じゃない。
わかってるけど、信じられなくて。
夢みたい……

 そんなに私のことを想ってくれていたの?

 彼の熱い想いに心を打たれて、弱気だった心が溶かされていく。

相応しくないとか、一緒にいても楽しくないと思う気持ちがどうでもよくなって、ふたりが同じ気持ちで好きだと思っているのなら、そんなこと関係ないのではないかと思い始めた。

「もし付き合ってみて、違うなと思ったら別れてくれたらいい。もし少しでも俺のことを好きなら、彼女になってほしいんだ」

 熱烈な愛の告白。
嬉しさで胸がいっぱいで、彼への秘めた想いがどんどん加速していく。

 私だって高校時代からずっと小野寺くんのことが好きだ。

 同窓会が行われると知ったとき、一番に考えたのは小野寺くんのこと。心の中でいつも会いたいと思っていた。
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