秘密の出産が発覚したら、クールな御曹司に赤ちゃんごと愛されています
はぁ、と大きなため息をついてシャワーを止めて、タオルで体を拭き始めた。
「どうして再会したんだ……」
問いただしたいことはたくさんあるけれど、もう関わらないほうが身のためなのではと思う。
それなのに俺は部屋についている電話機でコンシェルジュカウンターに電話をかけていた。
「……クリーニングを頼みたい。たくさんあるから、部屋まで取りに来てもらっていいか?」
「かしこまりました」
電話越しの声が耳から離れない。
彼女が部屋に到着するまでの間、緊張で落ち着かない。
憎い、あんな奴好きじゃないだと思っていたことが嘘のように、そわそわとして心待ちにしている。
そんなふうに思っていることを知られたくなくて、彼女に対しての態度を悪くしてしまった。
部屋にクリーニングを取りにきたとき、また意地悪な言葉ばかり投げてしまう。
〝指輪。してないんだ?〟
完全に余計なお世話だろ。
別にしない夫婦だっているし、もしかしたら金属アレルギーでつけられないだけかもしれないだろう。
していない理由をズバっと言い放って俺の悪態を切ってくれたらいいのに、友里はしどろもどろな態度でなかなか返答をしない。
「どうして再会したんだ……」
問いただしたいことはたくさんあるけれど、もう関わらないほうが身のためなのではと思う。
それなのに俺は部屋についている電話機でコンシェルジュカウンターに電話をかけていた。
「……クリーニングを頼みたい。たくさんあるから、部屋まで取りに来てもらっていいか?」
「かしこまりました」
電話越しの声が耳から離れない。
彼女が部屋に到着するまでの間、緊張で落ち着かない。
憎い、あんな奴好きじゃないだと思っていたことが嘘のように、そわそわとして心待ちにしている。
そんなふうに思っていることを知られたくなくて、彼女に対しての態度を悪くしてしまった。
部屋にクリーニングを取りにきたとき、また意地悪な言葉ばかり投げてしまう。
〝指輪。してないんだ?〟
完全に余計なお世話だろ。
別にしない夫婦だっているし、もしかしたら金属アレルギーでつけられないだけかもしれないだろう。
していない理由をズバっと言い放って俺の悪態を切ってくれたらいいのに、友里はしどろもどろな態度でなかなか返答をしない。