隣人はクールな同期でした。
いくら考えても思い当たる節がない…
あ!きっとまた新しい企画への抜擢かもしれんッ


そんななんの根拠もない期待とワクワク感で
いっぱいになりながら課長室へと足を運んだが―――


「コレがどういう事なのか
 説明してもらいたい」

「・・・え?」


今回ばかりは
思っていたような話とは全然違い
課長は眉間にシワを寄せながら
アタシに、とある文章と写真を見せてきた。

文章はパソコンで書かれていて
その記事は昨日
アタシが煌月と一緒にいたという内容。

そして写真は
アクシデントでキスしそうになったあの瞬間のモノ。


「今朝仕事に来たら
 差出人の名前がない封筒が私のデスクに置いてあった。
中身はこの写真とその詳細だ」


誰が撮ったかはアタシにもわからない。
だけど昨夜やっぱりあの場に誰かがいた。
そしてその人物は
何が目的かは知らないけれど
コレを撮り記事にし課長に渡るようにした。


コレが何を意味するモノか
見ればすぐにピンと来る。


アタシは誰かに恨みを買われ
ハメられたんじゃないかって…。
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