隣人はクールな同期でした。
「身近でこういう人と出会ったのは
 初めてだな…」


世の中いろんな人がいるし
それは個人の自由だからね。

吹雪さんに至っては衝撃だけどさ。


そこで新たな疑問が浮かぶ。


「あの胸はどうやって作ってんの…?」


MADE IN …何?


「まさか本物!?」

「誰が“本物”だ」


ちょうどその一部を発したタイミングで
近くに現れたのはウチの広報課長。

いえ、課長の事を言ったワケじゃないです。


「お、おはようございます…課長」

「何ブツブツ言いながら出勤してるんだ。
 まわりから見たら不気味だぞ」

「そんなに声に出してたですか…」


無意識でした。
すんません。


「ところでだ、七星。
 今週の土曜の夜に
“雨夜出雲先生”の新作発表パーティーがある。
 お前も出席だから空けておけ」

「へ?」


突如、課長の口から
思い掛けない誘いの言葉が飛び出した。


あまや…いずも 先生…?
パーティに…出席!?


「えぇぇぇぇ!?」


ビックリしすぎて
思わず大声で叫んでしまい
そんなアタシの声に
まわりはもっと驚いたらしく
一斉に視線を集めてしまった。

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