隣人はクールな同期でした。
【 雨夜 出雲 】- Izumo amaya-
日本における有名な純文学作家。
自由奔放な性格で
何かと世間を振り回してくれる大物小説家だ。


「そんなに驚く事もないだろ。
 七星だって関わった事はあるんだし」


広報に関して
微力ながらも力を貸しましたけど…

あの大物先生が新作を出したときは
社内ではとんでもない大事になったんだよ。


「そうかもしれないですが
 あの有名な雨夜先生のパーティーに
 なぜアタシも参加するんです?」

「先方側の意向だ」

「…え?」


どういう事?
先方って…雨夜先生?


「どうして…」

「理由はわからない。
 きっと作品の広報に携わったからだろ」


理由知らないんかい。

それだけの理由で
大きなパーティーに参加させます?
しかも数回しかお会いした事もないのに?
誰かと間違えているんじゃ…


「とにかく土曜日は同行するように。」

「あ、はい…」


言うだけ言って去っていく課長。

腑に落ちないけど…
上司からの命令であれば仕方ない…
としか言いようがない。
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