隣人はクールな同期でした。

ウェイターを見つけ
持っていたカクテルを貰い
さっそくご満悦していると―――


「七星か!?」


突然、呼ばれた声がして振り返ると
黒のタキシード姿の煌月が
目を丸くして立っているではないか。


「よぉ!煌月も来てたんだぁ」

「『来てたんだぁ』じゃねぇよ!
 それはこっちのセリフだッ
 どうしてお前がココにいるんだよ!?」

「どうしてって言われても…
 アタシにもよくわからんのだよねぇ~。
 理由不明だけど招待されて
 わからんまま課長に同行してきたから」

「はぁ!?」


曖昧すぎる返答に
めちゃくちゃ不満げな様子の煌月くん。
まぁ、そうなるわな。
そりゃそうだ。


「招待って…雨夜先生にか!?」

「…じゃない?」

「それも知らないのか!?」

「えぇ、まぁ。
アタシが1番理由を知りたいくらいですもん」

「なんつーヤツだ…
 何も知らずに来るとは…」


それもそうなんすけど…
なんかどうか今日説明してくれるんだろうと
アタシは信じておりますよ。

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