隣人はクールな同期でした。

「おかしいなとは思ったんだ。
 セツナはそういうのに
ヒョコヒョコついて行くタイプじゃないから」


ヒョコヒョコって。
当たり前だ。
んなモノについて行ったら
“だから女は軽いんだ”とか
バカにされかねない。

でも相手が英語とか使われたら
それは翻訳ムリっす。
解読不可能ですモン。


「だけどまぁ
 何もなくて良かった。
 例え関係者の集まりとは言え
人も多いし危ない輩もいるんだから
 今後は気を付けろよな?」

「あ、はい…
ありがとうございます…」


え…どうして今アタシ
この人に対してドキッとした…?

そんな事…あるはずないよね。


「と、ところで
 どうして陽向さんがココに?」


グレーのタキシード姿の陽向さん。
彼もまた雨夜先生に呼ばれたのであろうか。


「俺は…
 というかセツナこそどうしているんだ!?」

「え、今更ですか」


散々喋っていて
何急に『今思い出しました』みたいに驚いてんの。


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