隣人はクールな同期でした。
「招待されたんです」

「雨夜先生に!?」


なぜアンタまで煌月と同じ反応すんのさ。


「よくわかりません。
 アタシが聞きたいくらいなんですから。
 なのでイロイロ聞かないでください」


煌月と同じように説明するのも面倒になって
思わず適当に流してしまった。


だけど陽向さんは
そんなアタシの反応にツッコむ事もなく
むしろ何か考える素振りを見せ
そしてハッと閃いたようで…


「まさか…」


目を丸くしながら
アタシをガン見。

なぜアタシを見るのよ、この人は。

そしてそんなタイミングで
会場の証明が一斉に落とされた。

どうやら式典が始まったようだ―――



舞台正面だけライトが点灯し
マイクを持って登場したのは
今回の主役、雨夜出雲先生ご本人だ。


「ようこそ私の新作発表兼バースデー記念パーティーに
 お越しくださいました。
 ぜひ楽しく有意義な時間を過ごして頂きたい」


大拍手喝采が会場内に響き渡る。
その音で改めて思い知らされるのは
雨夜先生の偉大さと
やっぱりアタシがココにいるのは
何かの間違いなんだって事だ。

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