隣人はクールな同期でした。
「吹雪さんって
雨夜先生の息子だったの!?」
「あぁ。それであの銀髪が
アイツの本来の姿だよ」
「マジか…全ッ然別人。
吹雪さん姿はすごい変装技術じゃん」
騙されてたなぁアタシ。
だから公の場で明かせなかったんだ。
「ってかなんで女装してんの?」
「それは本人に直接聞いた方がいいだろうな」
式典は中盤に差し掛かり
お堅いスピーチ等が終わり歓談タイムに入ると
舞台から降りた吹雪さん。
「いやぁ~
黙ってて申し訳なかったね~
そういう理由(ワケ)だったんだよ~」
アタシ達の元にニコニコしながら駆け寄り
呑気に『アハハ~』なんて笑ってます。
近くで見ると
本当に男なんだと実感が沸くほど
見事なイケメンっぷり。
「まさかこんなド派手なネタばらしにするとは
さすがに俺でもその考えはなかったぞ。
ぶっ飛んでるな、レオ」
感心してどうするんですか。
「もしかしてアタシをココに招待したのって…」
雨夜先生ではなく…
「そそ、オレだよ~レオだよ~」
「アンタかい。」
思った通りか。