隣人はクールな同期でした。
「レオの女装は
モデルの仕事って枠を超えて
もうほとんど“吹雪レナ”だから
一緒にいる俺ですら錯覚起こしそうになる」
そ、そんなに?
でもそうか…
この人の女装って
趣味の域を超えたレベルのクオリティだから
騙されるのもムリもない。
「でもウチの会社の人達は
レオさんの正体を知っているんです?」
隠し通すとか無理でしょ。
有名人の息子なんだから。
「上層部は知ってるよ~
あとはよくわかんないけど。
向こう(海外)じゃオレはずっと
“吹雪レナ”として仕事してるからね~
世間には公表されてないよ~」
「そんな上手くいくモンなんすか…?」
絶対それ
バレるのも時間の問題でしょ。
「まぁ…そうなんだけどねー…」
ハッキリとは言わず言葉を濁すレオさん。
その“間(ま)”に違和感を感じた。
また何か隠しているんだろうと。
「あ、もうこんな時間。
オレちょっと父親んとこ戻るねッ」
『じゃッ』と手を振り
慌ただしく小走りに去って行ってしまった――
モデルの仕事って枠を超えて
もうほとんど“吹雪レナ”だから
一緒にいる俺ですら錯覚起こしそうになる」
そ、そんなに?
でもそうか…
この人の女装って
趣味の域を超えたレベルのクオリティだから
騙されるのもムリもない。
「でもウチの会社の人達は
レオさんの正体を知っているんです?」
隠し通すとか無理でしょ。
有名人の息子なんだから。
「上層部は知ってるよ~
あとはよくわかんないけど。
向こう(海外)じゃオレはずっと
“吹雪レナ”として仕事してるからね~
世間には公表されてないよ~」
「そんな上手くいくモンなんすか…?」
絶対それ
バレるのも時間の問題でしょ。
「まぁ…そうなんだけどねー…」
ハッキリとは言わず言葉を濁すレオさん。
その“間(ま)”に違和感を感じた。
また何か隠しているんだろうと。
「あ、もうこんな時間。
オレちょっと父親んとこ戻るねッ」
『じゃッ』と手を振り
慌ただしく小走りに去って行ってしまった――