隣人はクールな同期でした。
そして月曜日―――


「海外に戻る!?」


レオさん(仕事では女装だけど)との打ち合わせ中
彼からの突然の告白に驚いてしまった。


「そそ。
 セツナさんとの仕事が終わったら
 戻って自分の仕事をしなきゃいけなくてね。
 また遊びに来るから安心して~」

「そうなんですか…」


仕事じゃなく遊びに来るんですか。


「今回の公表までに
 イロイロ迷惑掛けたねぇ。
 オレあんまり難しい事考えないし
 その場の雰囲気で~みたいなところあるから
 アルトにも怒られちゃったよ」


うん。
そりゃそうなると思います。


「アタシもビックリしました。
 説明もなくいきなりのカミングアウトに
 言葉が出ませんでした。
 ってか別人すぎます。
 騙されました」


思っていた気持ちを淡々と伝えたら
さすがに本人も悪いと思ったらしく。


「うん。
 それは本当に申し訳ない。
 傷つけるつもりはなかったんだ…」


と、真顔な顔して釈明されてしまった。

陽向さんに全部聞いたから
もうそれでいい。
それに
有名小説家の実の息子だって事を内緒にしてたのは
それなりに理由があったんだろう。

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