隣人はクールな同期でした。
そんな話をしていた途中に―ー


「あ、そうだ!
 もう1つ言い忘れてたね」


何かを思い出したレオさん。


「今度はなんです?」


もうこれ以上のカミングアウトは
心臓に悪いんですが…。


「前に言ってた”確かめたい事”
 アレって実は
 セツナさんとアルトの関係が今どうなってるのか
 知りたかったって意味なんだよね~」

「…はい?」


ほら出たよ。
心臓に悪いカミングアウト。


「アルトが日本にいた時
 彼女がいたって話は本人から聞いてた。
 彼さぁ、別れてもまだ好きみたいなんだけど
 セツナさんの気持ちを知りたくてね~。
 それでオレがアルトの彼女だったら
 どんな反応を示すかなぁって思って
 ちょっと探りを入れさせてもらったんだよ」

「なんてヤツだ…」


だからアタシの前で
ワザとらしく仲良さげにしたり
アタシに陽向さんへの気持ちを聞き出そうとしたワケか。


「まさかアタシに近付いたのも
 そんな理由ですか?」


さすがに
レオさんほどの仕事が出来る方が
公私混同はしないとは思いますが。
< 259 / 487 >

この作品をシェア

pagetop