隣人はクールな同期でした。
数日後
アタシはレオさん(吹雪さん)との仕事が無事に終わり
そして彼が帰国する日
空港に見送りに来たアタシと陽向さん―――



「レオ、お前のおかげで
 本当に振り回されたよ」

「そ?
 オレは楽しかったよ~」


呆れた様子の陽向さんの言葉にも
いつもと変わらない軽い返事をするレオさん。
最後まで楽しそうだなぁ。


「セツナさんともイロイロあったけど
 仕事が出来て良かったよ」

「はい、イロイロ巻き込まれました。
 ですが、仕事はアタシも同じ気持ちです。
 良い刺激になりました」


アタシ達はお互い握手を交わした。

仕事は今まで知らなった新しい知識が身に付いたし
とても勉強になったからね。



「さて。そろそろ時間だから行くね」


搭乗案内アナウンスが流れ
腕時計を確認したレオさん。


「あぁ。元気でな」

「アルトも。
 それと、セツナさんもね」


なぜかそう言ってアタシにウインクしてきたけれど…
意味深に感じるのはアタシだけだろうか。

お互い『じゃあ、また』と手を振り
彼は搭乗口へと消えていった―ー


「行ったな…」

「寂しいです?」

「…そうだな。
 あんなヤツだったけど
 またしばらく会えなくなるから…」


陽向さんは少し悲しそうな表情で
しばらく搭乗口を見つめていた――――



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