隣人はクールな同期でした。
「マンションはまだ解約しねぇけど
 しばらく実家に帰るから空ける事になる。
 まぁ、たまにお前が部屋の掃除してくれてもいいぞ。
 荷物はほとんどないから
 入室を許可する」


煌月の話す内容が
耳に、頭に入ってこない…


「いつ…戻ってくんの?」


絞りだした言葉が
それしか出てこない。


「それはわかんねぇな。
 どうなるかは今から決めるけど
 マンションに戻ってくる事は
 ないかもしれない」


何よりその言葉が
衝撃だった。


つまり
早乙女さんと同棲するから
今ココで隣人解消宣言をしたって事だよね。


あまりに急すぎる…

心の準備とか別にないけどさ…
でもこんなのって…―――


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