隣人はクールな同期でした。

「そう言って機械モノ3台壊れているんだぞ、七星」


おーっと、そうだった…。

1台:仕事で使ってる自分のタブレットPCに、コーヒーを零してフリーズ⇒新品へ
2台:会議室の椅子を片付け中、プロジェクターにぶつかり床に落下し故障⇒新品へ
3台:なぜか突然動かなくなったコーヒーメーカー⇒報告してない。(← 1番ダメなヤツ)


え。コーヒーメーカーもバレてんのか。


「七星
 明日の朝までに
 しっかりいつものアレ、提出しなさい」


それだけ捨て台詞を残して
スッと去っていくウチの課長(♂)。


“いつものアレ”
そう、アレだよ。
アタシお馴染みの顛末書。


PCとプロジェクター分は書いたから
残るはさっきバレたコーヒーメーカーと
このオンボロコピー機。
今日もまた徹夜になるな…。


「どうしよう煌月~…」


ちょうど傍にいた煌月に助けを求めてみても。


「知らね。
 お前は壊しすぎだ。
 しっかり始末書書けよ」


うわー、あいかわらず厳しいねぇ。


「それはそうと。
 今日、いつもの時間にいつもの居酒屋で」

「…は?」


“そう言ったきり
煌月は部署をあとにした…“

って…
なんじゃそれ!
こんな時に飲みの誘いか!?
今日はそれどころじゃないんだけど。


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