隣人はクールな同期でした。
「この前
引っ越し業者に頼んで
全部実家に運んでもらったんだ」
そう言いながらキッチンに向かい
食器棚から唯一残っていたグラスを取り出して
水道水をガブ飲み。
「もう解約が決まったの?」
「…いや、まだそれは未定だ」
「そう…なんだ」
でもこの様子だと
あと数カ月か数週間か…数日なんだろうな。
「今日まさかこんな何もない部屋で寝る気?」
「…雨風さえ凌(しの)げれば
別にどこだっていい」
「いや、良くないでしょ…。
なんでそこまでしてココに泊まる事にこだわるのさ」
「…さぁな」
『さぁな』って
自分の事なのになんで曖昧?
それにさっきからずっとアタシの質問に
“間”があって答えているし…
今日の煌月
やっぱ絶対おかしい。
「早乙女さんと
何かあった?」
「どうしてそこで
ヒナコが出てくるんだよ」
「だって変じゃん。
急にココに寝泊まりしたいなんて。
生活出来るモノが何もないって事は
もう戻ってくるつもりなかったんじゃないの?
なのにどうして…」
問い詰めてみたモノの
煌月は口を開かなかった。
引っ越し業者に頼んで
全部実家に運んでもらったんだ」
そう言いながらキッチンに向かい
食器棚から唯一残っていたグラスを取り出して
水道水をガブ飲み。
「もう解約が決まったの?」
「…いや、まだそれは未定だ」
「そう…なんだ」
でもこの様子だと
あと数カ月か数週間か…数日なんだろうな。
「今日まさかこんな何もない部屋で寝る気?」
「…雨風さえ凌(しの)げれば
別にどこだっていい」
「いや、良くないでしょ…。
なんでそこまでしてココに泊まる事にこだわるのさ」
「…さぁな」
『さぁな』って
自分の事なのになんで曖昧?
それにさっきからずっとアタシの質問に
“間”があって答えているし…
今日の煌月
やっぱ絶対おかしい。
「早乙女さんと
何かあった?」
「どうしてそこで
ヒナコが出てくるんだよ」
「だって変じゃん。
急にココに寝泊まりしたいなんて。
生活出来るモノが何もないって事は
もう戻ってくるつもりなかったんじゃないの?
なのにどうして…」
問い詰めてみたモノの
煌月は口を開かなかった。