隣人はクールな同期でした。
吹っ切れた…はずがない。
子供の頃からずっと傍にいた人が
成長していくにつれて
少しずつ私と距離を置くようになっていた事には
薄々気が付いていた。
それが寂しくて心細くて
同じ会社に入ってまで
なんとか繋ぎ留めていたかったのに…
別の女を好きになって
私から完全に離れてしまうなんて…
簡単に忘れるなんて出来ないよ。
「泣くほど
まだ好きなんだね」
「え…」
陽向さんに言われ頬に触れると
確かに涙が流れている。
まさか無意識に泣いていたなんて…
「よしよし…」
どういうつもりかわからないけれど
陽向さんは穏やかな表情で
私の頭を優しく撫でてくれた。
「なんで優しくするんですか。
アナタは私の事が嫌いなはず」
弱いところをこの人に見られたくなくて
彼から顔を背けて強がった。
「何も知らなければ
性格悪いなぁって思うけど
”大好きだから涙が出る”
その一途に片思いを続けてる気持ちと
素直な感情を知ったから
ちょっと見方が変わった」
そんな事を言われて驚いた反面
少しだけドキッとしてしまった。
子供の頃からずっと傍にいた人が
成長していくにつれて
少しずつ私と距離を置くようになっていた事には
薄々気が付いていた。
それが寂しくて心細くて
同じ会社に入ってまで
なんとか繋ぎ留めていたかったのに…
別の女を好きになって
私から完全に離れてしまうなんて…
簡単に忘れるなんて出来ないよ。
「泣くほど
まだ好きなんだね」
「え…」
陽向さんに言われ頬に触れると
確かに涙が流れている。
まさか無意識に泣いていたなんて…
「よしよし…」
どういうつもりかわからないけれど
陽向さんは穏やかな表情で
私の頭を優しく撫でてくれた。
「なんで優しくするんですか。
アナタは私の事が嫌いなはず」
弱いところをこの人に見られたくなくて
彼から顔を背けて強がった。
「何も知らなければ
性格悪いなぁって思うけど
”大好きだから涙が出る”
その一途に片思いを続けてる気持ちと
素直な感情を知ったから
ちょっと見方が変わった」
そんな事を言われて驚いた反面
少しだけドキッとしてしまった。