隣人はクールな同期でした。
社内に流した写メや噂を
この人にバレた時から警戒していた。
冷静に淡々と
人の感情を逆立てるような言葉を言われて
それに乗ってしまったから…苦手な人だったのに。
なのに急に優しいとか
本当…なんなの?
「まさか…
女の涙に弱いとかですか」
そんな簡単な男だったりして?
「この歳にもなって
強いも弱いもないでしょ。
ただ…なんとなく
キミの気持ちがわかっただけ。
俺だって…まだ前には進めていないしね」
またさっきのように
寂しそうに笑う陽向さん。
私の知らなかった表情や
たまに見せる意外な一面が
少しずつわかってきて…
なんか少し、カッコよく見えてしまう。
私が好きなのはジンくんだけなのに
そんな錯覚まで起こすなんて…
どうかしちゃってるよ。
もしかしたら
失恋で弱ってるからって
弄ばれているだけかもしれない。
『ううん、絶対そうだ』って
何度も自分に言い聞かせているのに…
どうしてずっと
ドキドキしているんだろ。
「さて。
俺はそろそろ行くね」
コーヒーを飲み終えた彼は
そう言って立ち上がるから
私は思わず…
「え…」
なぜか急に
喪失感に襲われた。
この人にバレた時から警戒していた。
冷静に淡々と
人の感情を逆立てるような言葉を言われて
それに乗ってしまったから…苦手な人だったのに。
なのに急に優しいとか
本当…なんなの?
「まさか…
女の涙に弱いとかですか」
そんな簡単な男だったりして?
「この歳にもなって
強いも弱いもないでしょ。
ただ…なんとなく
キミの気持ちがわかっただけ。
俺だって…まだ前には進めていないしね」
またさっきのように
寂しそうに笑う陽向さん。
私の知らなかった表情や
たまに見せる意外な一面が
少しずつわかってきて…
なんか少し、カッコよく見えてしまう。
私が好きなのはジンくんだけなのに
そんな錯覚まで起こすなんて…
どうかしちゃってるよ。
もしかしたら
失恋で弱ってるからって
弄ばれているだけかもしれない。
『ううん、絶対そうだ』って
何度も自分に言い聞かせているのに…
どうしてずっと
ドキドキしているんだろ。
「さて。
俺はそろそろ行くね」
コーヒーを飲み終えた彼は
そう言って立ち上がるから
私は思わず…
「え…」
なぜか急に
喪失感に襲われた。