隣人はクールな同期でした。
「ちょっと待ってね」
彼は持っていた鞄の中から
紺色の手帳らしきモノとボールペンを取り出し
中の紙を1枚破って何やら書き始めた。
書き終わって『はい、コレ』と
差し出された紙。
受け取って見てみると
書いてあったのは、携帯番号。
「え…コレ…」
「連絡、してくれて構わないよ」
「でもどうして…」
私はアナタにも
酷い事を言ってしまったのに…
「さっきも言ったように
早乙女さんに対して見方が変わったからね。
素直なキミは悪くないし
泣かせちゃったお詫びも含めて」
ニコッと笑顔で言われて
またドキッとしてしまう。
「あ…ありがとうッ!」
久しぶりに
嬉しい気持ちが込み上げて
自然と私まで笑顔。
「え…」
「え…?」
何かマズかったのか
私を見つめながら
数回、瞬きをする陽向さん。
そして――
「笑顔…初めて見た。
可愛いじゃん。
…ちょっと焦ったよ」
「か、可愛い!?」
「いつもその笑顔でいなよ?
また見たいしさ…」
言われる言葉が信じられなくて
何も言葉が出てこない。
ただひたすら
頭の中でリピートばかり。
彼は持っていた鞄の中から
紺色の手帳らしきモノとボールペンを取り出し
中の紙を1枚破って何やら書き始めた。
書き終わって『はい、コレ』と
差し出された紙。
受け取って見てみると
書いてあったのは、携帯番号。
「え…コレ…」
「連絡、してくれて構わないよ」
「でもどうして…」
私はアナタにも
酷い事を言ってしまったのに…
「さっきも言ったように
早乙女さんに対して見方が変わったからね。
素直なキミは悪くないし
泣かせちゃったお詫びも含めて」
ニコッと笑顔で言われて
またドキッとしてしまう。
「あ…ありがとうッ!」
久しぶりに
嬉しい気持ちが込み上げて
自然と私まで笑顔。
「え…」
「え…?」
何かマズかったのか
私を見つめながら
数回、瞬きをする陽向さん。
そして――
「笑顔…初めて見た。
可愛いじゃん。
…ちょっと焦ったよ」
「か、可愛い!?」
「いつもその笑顔でいなよ?
また見たいしさ…」
言われる言葉が信じられなくて
何も言葉が出てこない。
ただひたすら
頭の中でリピートばかり。