時には優しく…微笑みを
「いや、拓海さん…、け、結婚…て」
みんなの前でプロポーズなんて、恥ずかしすぎる。
諒太さんと結子さんは、笑いを堪えていた。
「ん、何が面白いんだよ!ぷ、プロポーズして何が悪いんだよ!」
拓海さん…それ逆ギレです。
とは言えず、二人から茶化されている拓海さんを見て笑ってしまった。
「朋香!お前までひどいじゃいか!」
笑っていた私に矛先が回ってきた。
「いや、だって…この話の流れでこんな風になるなんて思わなかったから…」
笑いあっていると、結子さんが、もう大丈夫そうね、と声をかけてきた。
「朋香ちゃん、私もね彩奈がこの人と付き合っていくの、って浮気相手を紹介された時はびっくりしたの。それでブチ切れて友達やめたんだけど、それが続かなかったって事よね。菅野君にちょっかい出し始めてる彩奈と、朋香ちゃんが東京にいると分かって食事に誘うとする男と。いい?負けちゃダメよ。二人は乗り越えたんだから、二人で乗り越える事が出来たんだから、絶対、その手を離しちゃダメよ?分かった?」
私と拓海さんの手を握った結子さんに、私は力強く頷いた。
負けない。
私は拓海さんと一緒に歩いていく。
みんなの前でプロポーズなんて、恥ずかしすぎる。
諒太さんと結子さんは、笑いを堪えていた。
「ん、何が面白いんだよ!ぷ、プロポーズして何が悪いんだよ!」
拓海さん…それ逆ギレです。
とは言えず、二人から茶化されている拓海さんを見て笑ってしまった。
「朋香!お前までひどいじゃいか!」
笑っていた私に矛先が回ってきた。
「いや、だって…この話の流れでこんな風になるなんて思わなかったから…」
笑いあっていると、結子さんが、もう大丈夫そうね、と声をかけてきた。
「朋香ちゃん、私もね彩奈がこの人と付き合っていくの、って浮気相手を紹介された時はびっくりしたの。それでブチ切れて友達やめたんだけど、それが続かなかったって事よね。菅野君にちょっかい出し始めてる彩奈と、朋香ちゃんが東京にいると分かって食事に誘うとする男と。いい?負けちゃダメよ。二人は乗り越えたんだから、二人で乗り越える事が出来たんだから、絶対、その手を離しちゃダメよ?分かった?」
私と拓海さんの手を握った結子さんに、私は力強く頷いた。
負けない。
私は拓海さんと一緒に歩いていく。