時には優しく…微笑みを
全て燃えてしまった。
東京に就職で出てきて1年、やっと落ち着いたと思ってたのに、揃えた物が一瞬にして、燃えた。目の前で。
これが私の地元大阪で言う、漫才なら
『なんでやねん!』
って、ツッコミが入るんだろうけど、今の私にそんな元気もなく…
「櫻井さん、櫻井さん?」
「あ、金田さん…」
「大丈夫だった?私慌てて飛び出したから…」
隣に住んでいた同じ一人暮らしの金田さんが声をかけてくれた。
「とりあえずの物は持ってこれたんだけどね…、櫻井さんは?」
「私、私は今帰ってきてこれ見たんですよね…、だから何も…」
「そ、そっか…、さっきね大家さんがいたから、話聞いたんだけど、保険に入ってるじゃない?ここに入るのに。だから火災保険から補償されるって。ただ、今すぐは無理みたい…私は実家もこっちだからいいけど、櫻井さんて大阪だったよね?どこか行く所あるの?後だお金は戻ってくるみたいな事は言ってたけど…」
「私は、大学は大阪だったから友達とか親戚とかいないんだけど…どうしよう…」
「とりあえず、ビジネスホテルに泊まる?領収書あれば保険で請求出来るって」
「そっか…、探してみるよ。ありがとね、金田さん」
こんな時に声をかけてくれるのはありがたいけど、泊まる場所から探さないといけないなんて、どれだけ私はついてないんだろう。
全焼したマンションを見てボー然となっていた。
東京に就職で出てきて1年、やっと落ち着いたと思ってたのに、揃えた物が一瞬にして、燃えた。目の前で。
これが私の地元大阪で言う、漫才なら
『なんでやねん!』
って、ツッコミが入るんだろうけど、今の私にそんな元気もなく…
「櫻井さん、櫻井さん?」
「あ、金田さん…」
「大丈夫だった?私慌てて飛び出したから…」
隣に住んでいた同じ一人暮らしの金田さんが声をかけてくれた。
「とりあえずの物は持ってこれたんだけどね…、櫻井さんは?」
「私、私は今帰ってきてこれ見たんですよね…、だから何も…」
「そ、そっか…、さっきね大家さんがいたから、話聞いたんだけど、保険に入ってるじゃない?ここに入るのに。だから火災保険から補償されるって。ただ、今すぐは無理みたい…私は実家もこっちだからいいけど、櫻井さんて大阪だったよね?どこか行く所あるの?後だお金は戻ってくるみたいな事は言ってたけど…」
「私は、大学は大阪だったから友達とか親戚とかいないんだけど…どうしよう…」
「とりあえず、ビジネスホテルに泊まる?領収書あれば保険で請求出来るって」
「そっか…、探してみるよ。ありがとね、金田さん」
こんな時に声をかけてくれるのはありがたいけど、泊まる場所から探さないといけないなんて、どれだけ私はついてないんだろう。
全焼したマンションを見てボー然となっていた。