時には優しく…微笑みを
「朋香!何、何があったの?告白したの?」
「ううん、そうじゃないの。課長が私への気持ちがないこと分かって…それがショックだったの。それで、あぁ私課長の事が好きだったんだな、って」
泣き続ける私を抱きしめ、背中を優しくさすってくれた七海は
「そんな事、本人に気持ち確かめてみないと、分からないじゃない?聞いてないんでしょ?」
私は、黙って頷いた。
七海は続けた。
「だったら…ぶつかってみなよ?それでダメなら、この七海様が胸貸してあげるわよ。思いっきり泣きなさいよ。朋香、こんな気持ちになれた事凄くない?あれから3年だよ?やっと前を向けたんじゃない!大丈夫!私がついてるから」
「七海ぃ。ダメだったら、ここ貸してくれるの?」
私は七海の優しさが嬉しかった。心強かった。
過去を知っているだけに、私の事を心配してくれていたから。
七海のその胸を触ると、七海は
「やだ、どこ触ってんのよ!ここは輝のもんだから!」
「ハハハッ、分かってるわよ。ありがとう七海。私、課長に言うよ」
胸を抑えながら、七海はニコッと笑ってくれた。
「朋香、大丈夫」
それから、朋香と私は気分転換にと出かけた。