私の初恋


「白石 元(しらいし はじめ)」


私を睨み、警戒しながら言う彼。


「うん!私は小林 麗華(こばやし れいか)」


フルネームで名乗る彼に、


にっこりと笑って答えた。


私が笑ったのに驚いたのか、少し目を見開く彼。


「私、迷っちゃったんだけど…」


私は驚く彼を見ながら口を開いた。


「プッ」


彼は私の言葉を遮って、顔を横に向けて笑った。


< 5 / 29 >

この作品をシェア

pagetop