扉に光るランプ〜落とした想いの物語〜
彼と2度目の再会を果した数日後、借りた本を全て読み終えた。



「ふう」



正直こういうお話しは読んだ事はないけど、ただ恐ろしい程に残酷で狂気だった。



でも幸せな空間だったり残酷な空間だったりと不思議なものだったりもした。



結局、曖昧な終わり方でもあった。



ただ、1つ分かるとしたらアリスであってアリスではないという事だった。



「なんだろうな、この物語」



不思議でよく分からないけど、でも引き込まれる感じはあった。



「もう少し知りたいな」



もしかしたら、彼に会ったら何か分かるのかな。



彼なら何か知っているのかもしれない。



きっと何かを知っているから私に促したのだろう。



あれ以来、あの人とは全く会っていない。



なんとなく先輩ぽい気もするけど、もしかしたら同級生かもしれない。



名前も知らないから探しようがないから、偶然出会うのを待つしかない。



良い所ってなんだろう。



あの人はそう言ってたけど、どこに連れて行かれるのだろう。


< 14 / 101 >

この作品をシェア

pagetop