扉に光るランプ〜落とした想いの物語〜
「そういえば、まだここの事も自己紹介もしてなかったね」
「ああ、そういえば」
ケーキを食べ終わった所で、かわいい顔のした男の子が何気なく言う。
ようやく思い出したかのように言われた。
そういえばここって地下になるんだろうか。
「アリスちゃんって言っているけど、アリスちゃんじゃないもんね」
「アリスだから、そう呼んでいただけだしな」
そもそもなぜアリスなのかが疑問なのだが。
そしてかわいい男の子から自己紹介をしてくれた。
「僕は中等部3-Bの音仲 渢和〈おとなか ふわ〉属性チャシャ猫。かわいいものと甘い物が大好きだよ。よろしくね〜」
本当に女の子みたいな子だった。
名前までかわいい。
やっぱり、中学生のようだった。
「俺は、1‑Aの蒼兎 瑠架〈あおと るか〉、属性はマッドハッター帽子屋、好きな物は動物かな。
家で猫飼ってんだ。よろしく♪」
次に私をここに連れてきた綺麗な顔のした男の子が自己紹介してくれた。
同級生だったんだ…。
てっきり先輩かと思ってたけど、しかも特進なんだ。
(頭がいいのねーすごい)
「……」
それはいいのだけど、さっきから言っている属性って何だろう?
しかも何かアリスのキャラクターみたいだけど。
そういえば、私の事を「アリス」と呼んでいるからそれと同じなのだろうか?
「で、アリスちゃんは?」
「あ、うん…。えっと…私は1‑Cの森瀬 望杏です。
…えっと…よろしくお願いします」
随分、白けた地味な自己紹介をしてしまった。
2人みたいに好きな物とか言えばよかったかな。
つまんない子だって思われただろうか。
「うーん…ねえ、好きな物ってある?」
「えっ?」
すると、なぜか音仲くんが私の好きな物について聞いてきた。
「えっと…本かな。絵本が好き」
「へーかわいいね」
(かわいい?)
高校生になっても絵本が好きっておかしくないのだろうか。
「あの変じゃない? 絵本が好きって」
何も否定しなかった事が疑問になって、思わず言ってしまった。
すると、なぜか2人はお互いに顔を合わせてキョトンとなり、音仲くんは私に「別に全然変じゃないよ」と言ってくれた。
「ああ、そういえば」
ケーキを食べ終わった所で、かわいい顔のした男の子が何気なく言う。
ようやく思い出したかのように言われた。
そういえばここって地下になるんだろうか。
「アリスちゃんって言っているけど、アリスちゃんじゃないもんね」
「アリスだから、そう呼んでいただけだしな」
そもそもなぜアリスなのかが疑問なのだが。
そしてかわいい男の子から自己紹介をしてくれた。
「僕は中等部3-Bの音仲 渢和〈おとなか ふわ〉属性チャシャ猫。かわいいものと甘い物が大好きだよ。よろしくね〜」
本当に女の子みたいな子だった。
名前までかわいい。
やっぱり、中学生のようだった。
「俺は、1‑Aの蒼兎 瑠架〈あおと るか〉、属性はマッドハッター帽子屋、好きな物は動物かな。
家で猫飼ってんだ。よろしく♪」
次に私をここに連れてきた綺麗な顔のした男の子が自己紹介してくれた。
同級生だったんだ…。
てっきり先輩かと思ってたけど、しかも特進なんだ。
(頭がいいのねーすごい)
「……」
それはいいのだけど、さっきから言っている属性って何だろう?
しかも何かアリスのキャラクターみたいだけど。
そういえば、私の事を「アリス」と呼んでいるからそれと同じなのだろうか?
「で、アリスちゃんは?」
「あ、うん…。えっと…私は1‑Cの森瀬 望杏です。
…えっと…よろしくお願いします」
随分、白けた地味な自己紹介をしてしまった。
2人みたいに好きな物とか言えばよかったかな。
つまんない子だって思われただろうか。
「うーん…ねえ、好きな物ってある?」
「えっ?」
すると、なぜか音仲くんが私の好きな物について聞いてきた。
「えっと…本かな。絵本が好き」
「へーかわいいね」
(かわいい?)
高校生になっても絵本が好きっておかしくないのだろうか。
「あの変じゃない? 絵本が好きって」
何も否定しなかった事が疑問になって、思わず言ってしまった。
すると、なぜか2人はお互いに顔を合わせてキョトンとなり、音仲くんは私に「別に全然変じゃないよ」と言ってくれた。