扉に光るランプ〜落とした想いの物語〜
それから、私はとある場所へと案内された。
「ここは?」
本棚が部屋一面に並べられている部屋で、まるで図書館か資料室かのような部屋だった。
(すごい本の数…)
「ここは物語部屋ですね。
いわゆる資料室みたいなものです」
「物語部屋?」
部屋に入ると中央には水晶が置かれた土台があった。
水晶の近くに歩み寄り、突然ねずみちゃんは私に顔を向ける。
「ようこそ、物語のアリスの世界へ♪」
「!⋯えっ」
「ここが本当のアリスワンダーランドですよ」
「?」
突然の事にぽかんとなる。
(何が…?)
「まっそういう事だよ、アリスちゃん」
「!」
と、蒼兎くんがぽんと軽く頭に手を置かれる。
正直、何が何だがさっぱりだ。
「あの、何が?」
「ん〜? 言ったじゃん、ここは物語と繋がったアリスの世界だって。つまり、ここでの俺らの役割は物語を進める事」
「物語?」
更に分からなくなった。
物語を進めるってどういう事?
「つまりですね。彼らが選ばれた理由は物語の属性があるというものなんです。ここには無数のアリスの物語があるんです。で、その属性にあった物語を選び進めて行くというものなんです。つまり、それがここを創った人に希望になるという事ですね」
「遠回しに言うと、帰る方法を探してくれというやつだよ。良いように使われている気もするけどな」
「まあ、本人はここに来れないから、代わりにやってもらうしかないんでしょ」
「まあ、事実良いように使われている感半端ないんだけど、騙してるって訳じゃないしな」
(えっと…つまりどういう事だろう)
蒼兎くん達の話しからすれば、要するにとある別世界から来た人は選んだ人達に物語から自分の世界に帰る方法を見出させているという事?
でも、正直言うと、色々と疑問が多いのも事実かな。
とりあえず、色々疑問が多いけど、1番気になるのは。
なぜアリスに限定しているのだろう?
別にアリスに限定しなくても、探す方法をもっと広げれば、それよりも、もっと別の方法があったのではないかと思う。
こんな回りくどくややこしい訳のわからない方法を人任せをしなくても、もっと簡単にできる方法があったのではないかと。
「ここは?」
本棚が部屋一面に並べられている部屋で、まるで図書館か資料室かのような部屋だった。
(すごい本の数…)
「ここは物語部屋ですね。
いわゆる資料室みたいなものです」
「物語部屋?」
部屋に入ると中央には水晶が置かれた土台があった。
水晶の近くに歩み寄り、突然ねずみちゃんは私に顔を向ける。
「ようこそ、物語のアリスの世界へ♪」
「!⋯えっ」
「ここが本当のアリスワンダーランドですよ」
「?」
突然の事にぽかんとなる。
(何が…?)
「まっそういう事だよ、アリスちゃん」
「!」
と、蒼兎くんがぽんと軽く頭に手を置かれる。
正直、何が何だがさっぱりだ。
「あの、何が?」
「ん〜? 言ったじゃん、ここは物語と繋がったアリスの世界だって。つまり、ここでの俺らの役割は物語を進める事」
「物語?」
更に分からなくなった。
物語を進めるってどういう事?
「つまりですね。彼らが選ばれた理由は物語の属性があるというものなんです。ここには無数のアリスの物語があるんです。で、その属性にあった物語を選び進めて行くというものなんです。つまり、それがここを創った人に希望になるという事ですね」
「遠回しに言うと、帰る方法を探してくれというやつだよ。良いように使われている気もするけどな」
「まあ、本人はここに来れないから、代わりにやってもらうしかないんでしょ」
「まあ、事実良いように使われている感半端ないんだけど、騙してるって訳じゃないしな」
(えっと…つまりどういう事だろう)
蒼兎くん達の話しからすれば、要するにとある別世界から来た人は選んだ人達に物語から自分の世界に帰る方法を見出させているという事?
でも、正直言うと、色々と疑問が多いのも事実かな。
とりあえず、色々疑問が多いけど、1番気になるのは。
なぜアリスに限定しているのだろう?
別にアリスに限定しなくても、探す方法をもっと広げれば、それよりも、もっと別の方法があったのではないかと思う。
こんな回りくどくややこしい訳のわからない方法を人任せをしなくても、もっと簡単にできる方法があったのではないかと。