扉に光るランプ〜落とした想いの物語〜
「えっと、じゃあこの学校にいるアリスのメンバーはこれで全員ってことですか?」
「うん、そうだね」
それからしばらくして、星都先生も部室へと入ってきて、私にアリスワンダーランドについて説明してくれた。
「他にもいるんだけど、OBだったりアリス属性を返還した人もいて、その為属性が空席のものもあったりするんだよね」
「そう、だから、アリス属性を持っている人を探さないといけないんだよ」
星都先生の説明に蒼兎くんが付け加えるように言う。
「どうやって探すの?」
「それは、感覚と目を見たら分かるのよ」
私の疑問に白砂芽先輩が何気なく答えてくれた。
「感覚?目を?」
その言葉に私は少しばかり疑問を持った。
なぜなら、どちらも私には感じないものだったから。
「あー杏ちゃんはそのー」
私の疑問はすぐに星都先生の言葉によって解決される事になる。
「まだ正式なアリスじゃないからね」
「えっ」
星都先生の驚きの言葉に私以外誰一人として反応を見せなかった。
つまりはそれは、既に全員が理解している事だったからだ。
「正式なアリスじゃないってどういう事ですか?」
不安げな表情で星都先生に問うと星都先生ははっきりした口調で答えてくれた。
「それは、君がアリスという覚醒をしただけで、形としては仮なんだよ。つまりは形となっただけで物としては明確されていないという事なんだよ」
「…そう、なんですか」
正直、よくはわからないけど、星都先生が言うにはそうなんだろう。
だから、私には何もないのだろう。
「うん、そうだね」
それからしばらくして、星都先生も部室へと入ってきて、私にアリスワンダーランドについて説明してくれた。
「他にもいるんだけど、OBだったりアリス属性を返還した人もいて、その為属性が空席のものもあったりするんだよね」
「そう、だから、アリス属性を持っている人を探さないといけないんだよ」
星都先生の説明に蒼兎くんが付け加えるように言う。
「どうやって探すの?」
「それは、感覚と目を見たら分かるのよ」
私の疑問に白砂芽先輩が何気なく答えてくれた。
「感覚?目を?」
その言葉に私は少しばかり疑問を持った。
なぜなら、どちらも私には感じないものだったから。
「あー杏ちゃんはそのー」
私の疑問はすぐに星都先生の言葉によって解決される事になる。
「まだ正式なアリスじゃないからね」
「えっ」
星都先生の驚きの言葉に私以外誰一人として反応を見せなかった。
つまりはそれは、既に全員が理解している事だったからだ。
「正式なアリスじゃないってどういう事ですか?」
不安げな表情で星都先生に問うと星都先生ははっきりした口調で答えてくれた。
「それは、君がアリスという覚醒をしただけで、形としては仮なんだよ。つまりは形となっただけで物としては明確されていないという事なんだよ」
「…そう、なんですか」
正直、よくはわからないけど、星都先生が言うにはそうなんだろう。
だから、私には何もないのだろう。