過ぎる景色を共に
第一章

僕は

いつからだろうか

中学、高校、大学
僕は新しい環境に行く度に
好きになってはいけない人に恋をした

叶わない恋と知っておきながらも
毎回そんな人を好きになっては
伝えられない思いを誰にも明かさず

僕はひたすらこっそりと想っていた

最初は全然好みじゃないのに
むしろ苦手なタイプなのに
だんだん気になっていって
いつしか目で追っていて
気付いたら会えない日が苦しくて

そんな苦しみを二度としないように
この気持ちを押し殺して
忘れるために距離を置いて


なのになんで



僕は
同じことを繰り返すのだろう



同性を
好きになってしまうなんて
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