過ぎる景色を共に

本当の恋

いつか結婚して子供を産んで
公園で見かける
家族のように

そんな人生を歩むものだと
僕は勝手に思い込んでいた

人生は長いようで短い

気が付けばもう20年以上過ぎているわけで
もうとっくに大人だ

自分でお金を稼ぐようになり
親になんか甘えられない
むしろ親孝行をしなくてはいけないと
最近そう感じるようになった

孫の顔を見せてあげなくてはと

学生時代
好きだった君は
今どこで何をしているのだろうか
直接的な連絡も無く
忙しいらしい、と別の友達から聞いた


今は社会人になり
同期の男の子と付き合っている

たまに泊まりに行ったり
休みが合えば遊びに行ったり
ごく普通の付き合いをしている

初めは向こうからのアタックが強く
うざったかったが
今じゃ逆だ



あなたに出会う前までは
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