Contract marriage ―契約結婚
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「…っあ…っ! 紘一さん、ちょ…。もぅ…ムリ…
そこ、舐めちゃ…いやっ!」


灯りを消した部屋で、蜜のような時間を過ごす…

雨のように…甘いキスを受けながら…呼吸が乱れていく…

「…っあん…っ! そんな…」
《そんなとこ、舐めちゃ…

可笑しくなっちゃ…》


「…随分…、感じやすくなった…。
最初の時は、身体中、強ばっていたのに…」

「…ん! そんなこと…。あなたが…」

言いかけた途中で、気持ちが抑えきれなくなってきていた…


焦らすように、首筋や胸元にキスを繰り返し…、足の付け根に指を這わせる…

もっと…、奥まで触れて欲しい…と、

「…お願い。いじわるしないで…」

焦らされてばかり…で、もどかしい…

その反応を楽しむかのように…紘一は…

「自分で、動いてみなよ…何処がいいのか」

そぅ、笑いかける…


悠夏は、身体を起こし…紘一の肩に手をかけ、舌を絡ませる…

紘一の身体を押し倒し…、自ら求めた…

「…っあ…! ああ…、紘一さんの奥まで…」

「もっと、動いて…。」


互いに貪り合うように求め合った…

満たされない…心の隙間を埋めるかのように…





荒い息をかきながら…シーツの上に倒れ込むかのように…、悠夏は、呼吸を整えた…

その、悠夏の髪を優しく撫で付けながら…

紘一は、昼間の2人の会話を思い出していた…。。惹かれ合う2人のことは、出会う前から予想はついていた…

それでも、吉澤には渡したくない…と、思った…
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