Contract marriage ―契約結婚
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翌日。。

悠夏と吉澤は、紘一が居る沖縄へ向かった…

椎堂家の人間がいない…と言う安心感からか…悠夏は、吉澤と恋人同士かのように…身体を擦り寄せ、指を絡ませ合う…


吉澤は、そんな様子の悠夏を…拒みきれない…


この状況でさえも逆に…

「……」
《このまま…、紘一さまの元へ…彼女を送り届けず…に、何処かへ行けたら…》


と、悠夏のような気持ちには到底なれなかった…


あの兄の元に、彼女を送り届ける…のは、死神の元に生贄を届けに行くようなモノだ…と、思えてならなかった。。


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2人は、沖縄に着き、紘一が宿泊しているリゾートホテルに着いた

荷物をフロントに預け…、部屋まで向かう…

部屋の前まで到着し、ドアベルを鳴らす…。部屋の中から紘一が現れ、出迎えた…

「思ったより、早かったな」

と、悠夏の前だからか…2人を笑顔で迎え入れた…

「ステキなホテル。紘一さん、お仕事はもういいの?」

と、先ほどまで…自分の隣に居たはずの恋人は、もぅ兄の妻の顔になっている…と、吉澤は心の中で悪態をついた…

「吉澤も、悪かったな…」

「いぇ。何事もなく…良かったです」

と、いつも通り…の冷静な口調で言った…


悠夏は、ホテルの部屋の中を一つ一つ開け、部屋のの散策を始めている…

「このお部屋、どこの部屋からもオーシャンビューなんですね!」

と、部屋中を一回り…して…の感想を発した…
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