ひと夏の恋をキミと
熱に犯され、ふわふわした気持ちが
彷徨っているだけだ___


きっとそう。


……ううん、本当は
そう思いたいだけなのかも。


心のどこかでは半分期待してる。


本気で私の事…


だけどそれは私が望んじゃいけない未来だ。


陽輝はこれからも
たくさんの人と出逢って恋をして
結婚して子供が産まれて
幸せな家庭を築く。


その未来を私に奪う権利はない。


もしここで私が陽輝に
想いを伝えてしまったら、
陽輝はそのことを一生忘れることは出来ない。
罪悪感と後悔が心を満たすだろう。











私と陽輝は
出逢ってはいけなかった____
< 104 / 268 >

この作品をシェア

pagetop