ひと夏の恋をキミと
ベットに横たわり数時間。

日付が変わっていた。


俺に出来る事はなんなのか


考えて考えて
出した答えは”信じる事”だった。


俺はこの先もずっと姫奈と居たい。
これだけは明確だった。


だったら姫奈から
完全に拒絶されるまで
俺は姫奈を信じ続けるしそばにいる。


姫奈は今でも時々
悲しい目をする。


何処か遠くへ行ってしまいそうな
危なさがある。


俺は姫奈を繋ぎとめたい。







自分の中で決断した次の日
姫奈に伝えると
笑ってくれたんだ。

綺麗に。


気付いた時には
姫奈を自分の胸に引き寄せていた。


力を込めたら折れそうなくらい細いから
大事に優しく包み込んだ。


俺はこの時の姫奈の温もりを
一生忘れることはないだろう。
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