ひと夏の恋をキミと
「やべー!疲れた!」


海辺から数十メートルも離れたところまで
泳いできたんだから
それは疲れるよと思っていると


「俺も入れて!」


いきなり海の中に潜って行ったかと思えば


「…っなに!?」


私が入ってる浮き輪の中に
一緒に入って来たのだ。



な、な、なにこれ…


2人とも水着だから
直接肌と肌が触れあって
お互いの体温を直に感じる。


背中合わせになってるから
顔は見えないものの
恥ずかしすぎる…。


「はぁ~!浮き輪楽ちん!」


恥ずかしさで
顔から火が出そうな勢いの私に比べて
ずいぶんと余裕に見える陽輝。


なんだか悔しい。
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