ひと夏の恋をキミと
「さっきのキス思い出した?」


って耳打ちされたんだ。


耳に息がかかって思わず体が
ビクンと反応し、
更に頬を赤めた。


「分かりやすいね。」


くすくすと笑う陽輝は
とても意地悪な顔をしていた。


耐え切れずそっぽを向いて
顔の熱を冷まそうとした。


なのに


「ふっ」


「ひゃあ!!」


み、耳にふって…息が…
変な声出たし…。
さすがに怒ろうと思ったんだけど
耳を押さえ、わなわなしてる私を
楽しそうに見ている陽輝に
なんだか怒る気もなくなった。


「あーー!ちょっとそこ何してるの!
姫奈、顔真っ赤なんだけど!」


愛美の一声に他の三人を私達に
一斉に視線を向けた。
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