ひと夏の恋をキミと
バイトも残すところ3日となった。


俺は毎日そわそわしていた。
あと3日したら
毎日姫奈に会えなくなる。
それを考えただけで寂しくなる。


だから1つ心に決めたことがある。


バイト最終日にある夏祭りに行って、
その時に姫奈にもう一度”告白”すること。


理由もなく姫奈の側に
いられる存在になりたいから、
今の想いを伝えることにした。


拒絶されても
俺はしつこいから。


案外めげないから。


俺が傷ついても
姫奈を傷つけない覚悟が出来たから。


そんな事を考えながら働いていた。


「陽輝!悪い、こっち手伝って!」


大和先輩に呼ばれた。


「大丈夫だから行ってきな!」


姫奈にそう言われ大和先輩の元へ向かう。


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