ひと夏の恋をキミと
着てもないのに
絶対に可愛いのが想像できちゃう。


「そういう姫奈はどうするの?」


私は…


「水色…かな。」


何故かと言うと買い物に出る前----



「姫奈~、俺、色は水色が好きだよ。」


突然何を言い出すのか分からず
首を首を傾げているとこう続けた。


「似合うだろうな~、姫奈、水色。」


そ、それはもしかして
もしかしなくても
浴衣の事を言ってるのかな…?


「可愛いの、楽しみにしてる。」


妖艶にフッと笑って近づいてきたかと思えば
耳元でそう囁いて
どこかへ行ってしまった。


私は全身の力が抜け
その場に座り込んだ。




なんて事があったから
買うしかない…。
もちろんこれは
2人には秘密だけど。
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